【2025年最新版】関西の紅葉見頃カレンダー|名所・穴場・撮影テクで秋を満喫

秋が深まると、関西一円が鮮やかな赤や黄色に染まります。古都の情緒をまとった京都の寺院、鹿と一緒に楽しむ奈良公園、ダイナミックな自然に抱かれる六甲山や高野山…。どこを切り取っても絵になる紅葉の名所が揃うのが関西の魅力です。
そして2025年の紅葉シーズンは、例年より冷え込みが早いと予想され、いつもより少し前倒しでピークを迎えるかもしれません。つまり「紅葉を見に行こうかな」と思った時には、すでに色づきが始まっている可能性があるのです。
この記事では、2025年の関西紅葉の見頃予想とともに、京都・奈良の定番名所から、大阪・兵庫・滋賀・和歌山の穴場まで幅広く紹介していきます。混雑を避ける工夫や写真映えするスポットも合わせてチェックして、今年の秋を満喫してください。

京都の紅葉スポット|伝統美と幻想的なライトアップ

清水寺 ― 舞台から望む錦秋の絶景

京都を代表する名所といえば、やはり清水寺。高さ13メートルの「清水の舞台」からは、境内を埋め尽くす1,000本ものカエデが錦色に染まる様子を一望できます。夜のライトアップでは、本堂の朱色と紅葉が見事に調和し、幻想的な雰囲気に。三重塔をバックに紅葉を入れた写真は、定番ながら何度撮っても飽きません。

永観堂 ― 「もみじの永観堂」と呼ばれる理由

境内に約3,000本ものモミジが広がる永観堂は、京都でも屈指の紅葉名所です。池に映り込む多宝塔や回廊に映えるライトアップは、訪れる人を虜にします。「秋の京都といえば永観堂」と言われるほどの人気ですが、納得の美しさです。

嵐山 ― 自然と人が織りなす紅葉絵巻

渡月橋から望む嵐山の紅葉は、まさに京都の秋の象徴。トロッコ列車保津川下りから見る景色は動きがあり、また違った感動を味わえます。昼間は観光客で賑わいますが、夕方以降は落ち着いた雰囲気で紅葉を楽しめます。

穴場:光明寺と宝筐院

光明寺の「もみじ参道」は、まるで紅葉のトンネル。人が比較的少なく、落ち着いて鑑賞できます。嵯峨野にある宝筐院は、境内全体が紅葉に包まれる小さな寺。嵐山観光とセットで訪れると、喧騒と静けさの対比を楽しめます。

奈良の紅葉スポット|歴史と自然が調和する風景

吉野山 ― 桜の名所が秋には紅葉の山へ

桜で知られる吉野山ですが、秋は赤や黄色に染まった山肌が壮大な景色をつくり出します。中千本や上千本エリアからの眺めは、まさに山全体が紅葉する絶景。

奈良公園 ― 鹿と紅葉のコラボレーション

奈良公園では、鹿と一緒に紅葉を楽しむことができます。広大な敷地に点在するイチョウやモミジ、さらに東大寺春日大社と重なる景観は奈良ならでは。紅葉と鹿を一緒に撮影できるのは、ここだけかもしれません。

穴場:長谷寺談山神社室生寺正暦寺

長谷寺の登廊を覆う紅葉トンネルは圧巻。談山神社の十三重塔と3,000本の紅葉のコントラストは、まるで絵巻物のよう。さらに室生寺正暦寺は「関西の日光」とも呼ばれるほどの美景で、混雑を避けつつゆったり楽しめます。

大阪・兵庫の紅葉スポット|都会と自然のコントラスト

箕面大滝 ― ダイナミックな自然美

落差33メートルの滝と紅葉が織りなす景色は、大阪とは思えないスケール。滝を正面から撮影すれば、迫力満点の一枚に。名物「もみじの天ぷら」を片手に散策するのも楽しい時間です。

大阪城公園勝尾寺 ― 都会に潜む紅葉名所

大阪城公園イチョウ並木は、天守閣と合わせて黄金色に輝きます。アクセスが良く観光ついでに立ち寄れるのも魅力。勝尾寺は紅葉と朱色の本堂が見事に調和し、境内に並ぶだるまも印象的です。

六甲山 ― 紅葉と夜景を一度に楽しむ

標高931メートルの六甲山は、神戸の街並みを一望できるスポット。紅葉シーズンの夕暮れ時には、山の彩りと「1000万ドルの夜景」の両方を堪能できます。

瑞宝寺公園と好古園 ― 静けさに包まれる庭園美

瑞宝寺公園は豊臣秀吉も愛した紅葉の名所。散り紅葉が庭園を錦絵のように彩ります。姫路の好古園では、池泉回遊式庭園に映る紅葉がまるで絵画のよう。

滋賀・和歌山の紅葉スポット|湖と山に映える秋の彩り

湖東三山と比叡山延暦寺 ― 歴史ある寺院を包む紅葉

西明寺金剛輪寺百済寺から成る湖東三山は、それぞれの寺院を彩る紅葉が荘厳。石段に舞い落ちるモミジと伽藍の組み合わせは、カメラを向けずにいられません。比叡山延暦寺からは琵琶湖越しに望む紅葉の山並みが絶景。

永源寺石山寺 ― 知る人ぞ知る穴場

永源寺は禅寺らしい静けさの中で紅葉を味わえます。石山寺では瀬田川と多宝塔が紅葉に包まれ、源氏物語の世界を思わせる情緒ある景色が広がります。

高野山と周辺エリア ― 神秘的な紅葉霊場

高野山の壇上伽藍や奥の院参道は、杉木立と紅葉が織りなす荘厳な空間。紀見峠周辺の山道は、車での紅葉狩りにもおすすめです。さらに根来寺や丹生都比売神社といった穴場では、落ち着いた雰囲気の中で紅葉を楽しめます。

関西紅葉見頃カレンダー(2025年予想)

地域 主なスポット 例年の見頃 2025年の予想
京都 清水寺永観堂・嵐山 11月中旬〜12月上旬 11月上旬〜11月下旬
奈良 吉野山奈良公園 11月上旬〜下旬 10月下旬〜11月中旬
大阪 箕面大滝・大阪城公園 11月中旬〜下旬 11月上旬〜11月中旬
兵庫 六甲山・瑞宝寺公園 10月下旬〜11月中旬 10月中旬〜11月上旬
滋賀 湖東三山・比叡山 11月中旬〜下旬 11月上旬〜中旬
和歌山 高野山根来寺 10月下旬〜11月下旬 10月中旬〜11月中旬

アクセス情報と観光のコツ

京都の寺院は公共交通機関が便利ですが、紅葉シーズンは渋滞が多いため、地下鉄やレンタサイクルも活用したいところ。奈良は近鉄沿線が便利で、吉野山はロープウェイを利用するとスムーズ。大阪城公園はJR駅直結なのでアクセス抜群です。六甲山や高野山はケーブルカーやロープウェイが観光の一部になり、移動そのものが楽しみになります。

紅葉狩りにあると便利な持ち物

紅葉シーズンの関西は、昼間は過ごしやすくても朝晩は冷え込むため、防寒具を持っていくと安心です。長時間歩くことも多いので、歩きやすい靴は必須。写真撮影を楽しむならモバイルバッテリーも欠かせません。天候が変わりやすい山間部では折りたたみ傘も役立ちます。ちょっとした準備が、紅葉狩りを快適で思い出深いものにしてくれます。

写真映えする紅葉撮影テクニック

せっかく美しい紅葉を見に行くなら、写真にもしっかり残したいところですよね。ちょっとした工夫で、誰でもSNS映えする一枚が撮れます。

  • 逆光を活かす
    太陽の光を背後にすると、モミジの葉が透けて輝き、赤や黄色がより鮮やかに映ります。午前中や夕方のやわらかい光を狙うとベスト。

  • 水面リフレクションを狙う
    池や川に映り込む紅葉は、肉眼で見る以上に幻想的。永観堂石山寺の池では、リフレクション撮影がおすすめです。

  • 人を小さく入れる
    紅葉だけを撮るのもいいですが、人をシルエットで小さく入れるとスケール感が出て、旅の雰囲気も伝わります。嵐山や奈良公園で特に効果的です。

  • 散り紅葉を楽しむ
    見頃のピークを過ぎても、落ち葉が地面を彩る「散り紅葉」が楽しめます。瑞宝寺公園や光明寺の参道は、足元ショットが映えるスポット。

  • スマホでも一工夫
    HDRモードをオンにすると、空と紅葉の色合いがバランスよく写ります。広角レンズを使うと紅葉のトンネルも迫力満点に。

「構図」「光の時間帯」「ちょっとした小物(例えば紅葉を手に持つ)」を意識するだけで、写真の完成度はぐんと上がります。SNSに載せれば「どこで撮ったの?」と聞かれるような一枚になるはずです。

2025年の紅葉は「早めの行動」がカギ

関西の紅葉は、王道スポットで圧倒的な絶景を味わい、穴場で静かに紅葉狩りを楽しむのが醍醐味です。2025年は例年より冷え込みが早いため、11月前半から訪れるのがおすすめ。
清水寺や嵐山で王道の秋を体験する」+「光明寺永源寺でゆったり紅葉に浸る」――この合わせ技でこそ、関西の秋を存分に楽しめます。今年は少し早めの計画で、心に残る紅葉の旅に出かけてみてください。